天草は16世紀に日本でいち早くキリスト教が伝わったように昔から海の向こうの国々との交流が盛んでした。海は世界と天草をつなぐ道であり、天草の人々は海の向こうに未来を感じていました。
海の向こうの国から伝えられたもののひとつが『天草更紗(さらさ)』です
↑ 孔雀の絵柄。まあ〜かわいい、そしてエキゾチック! こんな孔雀の絵柄、見たことありません。
天草更紗とは・・・・・・南蛮船で伝えられた模様布のことです。天草更紗は、安土桃山時代に、ヨーロッパや中近東、インドなどの更紗が、ヨーロッパ人によって伝えられたそうです。その後、江戸時代に入り、舶来更紗を真似て技を身に付けた天草人の手で製作され、庶民に愛される布(ふとんや着物)になりました。
天草更紗は後継者がなく途絶えていた時期がありましたが、染織家である中村いすずさんが復興。オリジナルの技やデザインをプラスしてさまざまな作品を作られています。
↑中村いすずさん。残された資料をひも解きながら絵柄から型を起こし、染めていらっしゃいます。すべて手作業です。大変な作業です。
↑これが染めの型。絵柄はこの型を数枚重ねて染めることで仕上がります。2枚版、3枚版、5枚版と 絵柄によって違うそうです。
↑ 江戸時代、天草の人がデザインし、染めていた絵柄。よく見ると中に十字架が描かれています。隠れてひっそりとキリスト教を信仰していた天草の当時をしのばせます。
上記の十字架の染め布を使った小物がこちら↓
着物の古布と合わせて中村さんがデザインした小物がいろいろ。どれもとっても素敵です!
五足のくつでは、中村さんの手染めオリジナルの一点ものの天草更紗の小物をおみやげとして販売しています!
どれも、と〜ってもかわいい! デザインいろいろ、たくさんありますが、その一部をご紹介いたします。
孔雀柄のがま口ポーチ。一番上の写真の孔雀の絵柄と同じ型で染めてありますが、染料の色が違えばまったく違う雰囲気に! こちらは小銭入れとしても小物入れとしても! バッグの中に入れているだけで楽しい!
海とともに暮らす天草人。天草の海、波をデザインした更紗です。使いやすいサイズの巾着です。
ブックカバー。私は手帳カバーとして使っています。こちらの更紗は天草の雲と空。野山に寝転んで見上げる雲と空のようで、見ているととても平和な気持ちになります。
さらに、こちらのブックカバー、広げると・・・
天草更紗の布を十字架に見せてデザイン。中村さんの天草への想いを感じます。
南蛮人とゾウと馬が描かれた南蛮柄。天草のエキゾチシズムを感じます。「ザ・天草更紗」といった感じです。
こちらのポーチは裏返すと・・・・・・
天草のイチゴとナデシコを描いた絵柄。一度に2種類の天草更紗を楽しめるなんて・・・贅沢なデザインのポーチです。
五足のくつのおみやげで人気の花型コースター。いつものカップやコーヒーカップを天草更紗のコースターでワンランクアップ! 食卓が楽しくなりますよ。
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さらに、こちらは五足のくつにしかない天草更紗をご紹介
五足のくつ×天草更紗のオリジナルグッズも作っていただきました!
五足のくつ10周年 ロゴマークを中心に天草更紗のいろいろな生地をパッチワーク風にデザインしてもらった『五足のくつ 旅ふろしき』
「空と雲」「イチゴとナデシコ」「海藻とカメ」「中村さんデザイン・平成の天草更紗」と、天草更紗のいろいろな絵柄を1枚で楽しめるのも魅力です!
それにこちらの風呂敷は広げた時だけではなく、包んだときも絵柄が見えるようにデザインしてもらっているのです。五足のくつの旅ふろしきを持ってお出かけしたい! こちらの風呂敷はスーツケースの整理にも役立ちます。大切な旅のお洋服を五足のくつの旅ふろしきに包んで、ぜひお出かけください。
そして、ときどきは広げてテーブルクロスとしても! ミニカーテンとしてもお使いいただけそうです。
天草更紗は天草で手作りした、貴重な一点もの。天草のおみやげに最高ですよ〜! 絶対喜ばれます。
中村いすずさんの工房です
染元 野のや
住所:熊本県天草市佐伊津町2212−2
時間:11:00〜18:00
休み:木曜
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