6月1日ー30日
高浜寛×五足のくつ コラボエキシビジョンを開催します!
高浜さんとエキシビジョンのアイデアを出していくなかで、
五足のくつのランチのテーマは、高浜さんの次回作と同じく、
「16世紀の天草キリシタン文化」となりました。
しかし、天ぷらやカステラなどのように、
ヨーロッパから天草に伝わり、天草で食べていた南蛮料理ではなく、
実際、ヨーロッパで食べていただろう、現地の食を作ってみようということになりました。
16世紀の食べ物を調べていくうちに、大航海を支えたのは航海技術の進化だけではなく、
食だったことが分かりました。
今では飛行機で12時間程度で着くヨーロッパ。飛行機には冷蔵庫もあります。
しかし、当時は二年近くもかかる命を懸けた航海だったのです。
ですので船に積む食糧や飲料が長期保存できることが必須。
15世紀末、ポルトガルが本格的な大航海時代を迎えていたころ、
カナダに到着したポルトガルの船員達が、
現地の漁民からから長期保存ができる「バカリャウ」を教えられました。
バカリャウとは、タラの身を塩漬けにして乾燥させ長期保存を可能にしたもののことで
今ではポルトガルの国民食です。
このバカリャウがあったからこそ、アフリカの喜望峰や
インド航路を発見し、世界を一周して地球が丸いことを証明。
そして、ポルトガルから日本へたどり着くことができたのです。
そして、飲み水の確保も重要です。
冷蔵庫がない時代、水は1か月で腐ってしまったそうです。
ですから、まずは水、そして、ビール、そしてワインと
保存のきかないものから消費していきましたが、
それでも3か月程度しかもちません。
そんなときに重宝されたのが、ワインにブランデーを加え、
長期保存ができるようにした「ポートワイン」だったのです。
*********
今回の企画を考えていく中で、人間の命を支える食の重要性を改めて認識しました。
天草は、日本とヨーロッパが初めて出会った地です。
しかし、それを可能にするには、
食べ物が重要であったことを痛感しました。
五足のくつの食事は天草の地元の食材を使うことをモットーにしています。
しかし、今回の企画展では、あえて天草産にこだわらず、
バカリャウをはじめ、16世紀のヨーロッパの食を五足のくつ流に再現しました。
どうぞお食事を楽しみながら、大航海時代の冒険の旅の世界へー
16世紀の天草・ヨーロッパを想像していただければと存じます。
***** 高浜寛×五足のくつ コラボエキシビジョン*****
日時/ 6月1日-6月30日 11時30分-17時
場所/石山離宮 五足のくつ
*エキシビジョンはご宿泊に関わらずどなたでも無料でご入場できます。
*ランチは2日前までにお電話で予約ください。
ランチタイム 11時30分-13時30分
*6月20日の宿泊予約は電話か公式ホームページで受付中です【宿泊料金16%OFF】
◆お問合せ&ご予約は「石山離宮 五足のくつ」まで
電話/0969-45-3633
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