(長崎の教会群とキリスト教関連遺産の構成遺産のひとつ)
今年は「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界文化遺産登録に向け、
いよいよヤマ場を迎えるそうです!
国で関係省庁連絡会議、閣議了解の手続きがふまれ、
2月1日までに推薦書正式版がユネスコ世界遺産センターへ提出されることになります。
さあ、天草に世界遺産が誕生か!?
今回は天草に来られたら必ず足を運んでいただきたい
﨑津教会周辺の見どころをご紹介させていただきます!
◇ブログ目次◇
1.﨑津教会とは
2.教会が建つ漁港一帯は国の重要文化的景観
3.クルーズ船に乗って海からの見学がおすすめ!
1.﨑津教会とは
1569年、ルイス・デ・アルメイダ神父によって
天草にキリスト教が伝えられて以来、約440年、
祈りの文化が守り続けられた崎津地区。
1638年の禁教令以後、江戸時代は激しい弾圧を受けながらも
「潜伏キリシタン」として信仰が守られてきました。
明治に入って禁教令が解かれ、この地に教会が建てられます。
以来3回の建て直しが行われた現在の教会は、
昭和9年、フランス人宣教師・ハルブ神父により創建されました。
長崎の教会をいくつも手掛けた有名な棟梁・鉄川与助によって施工、
尖塔の上に十字架を掲げた重厚なゴシック様式で、
その堂内は珍しい畳敷きです。
和と洋が融合した天草らしい教会です。
祭壇は禁教時代に厳しい踏絵が行われていた場所に造られました。
教会のすぐ隣には諏訪神社があります。
この地域の人々は江戸時代、諏訪神社の氏子の集まりと称して
隠れて神に祈りを捧げていたそうです。
神社の鳥居の向こうに見える﨑津天主堂。
天草のキリシタンの歴史を感じる場所です。
2.教会が建つ漁港一帯は国の重要文化的景観
﨑津教会は漁村の中心部に建っています。
その漁村の暮らしは国の重要文化的景観に指定され、
「トウヤ」という道、「カケ」というテラスなど
昔ながらの漁村の暮らしが息づいています。
「トウヤ」
家と家の間にある人間だけしか歩けない道のこと。
写真の、海に面した階段から続く道です。
崎津では以前、海に面して玄関がありました。
そして、玄関には船がつながれており、対岸とは船で行き来をしていました。
船を下りて買い物や自宅に戻るための道で、崎津の町に張り巡らされています。
「カケ」
家から海に張り出しているテラスの部分。崎津は陸地がとても少ない港町。
家は山すそに建てられています。土地が少なかったため、人々は海を利用、
海に張り出すように作業場としてテラス=「カケ」を造りました。
船着き場として利用したり、干物を造ったり、船の手入れをしたり…。
今でも21か所ほど残っており、現役として活躍中です。
ネコが多いのも漁師町ならでは!
3.クルーズ船に乗って海からの見学がおすすめ!
海とともに暮らしてきた﨑津の人々。
﨑津の人々にとっては海が玄関であり、
文化も人も祈りも、すべてが海から伝えられました。
﨑津の観光は、陸からだけではなく、ぜひ海から見ていただきたいと思います。
海とともにある暮らしは海からしか感じていただけないことが
たくさんあると思うのです。
陸からでは見ることのできない「海上のマリア様」にも
連れていってくれますよ。
週末は、崎津天主堂の前で受付、平日は予約制で出航。
約20分の案内コースでお一人様500円!
ショートトリップでリーズナブルですので、気軽な気持ちで乗れますよ。
お客様の希望に合わせて60分などの長いコースもあるそうです。
*天草観光博士によるクルージング船もリポートしています。
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