天草が登場しています!
天草は日本の西の果てにあります。
私は全国区の雑誌やテレビ、ラジオなどで「天草」という言葉を聞くだけで
無条件にうれしくなります。
1月12号の「AERA」にもなんと天草が登場しています!
しかも“やさしくなりたい。”という大特集の象徴として・・・
巻頭エッセイでは作家のよしもとばななさんが
天草へ旅したときのことについて。
そして映画ページでは天草にある唯一の映画館「第一映劇」について。
実は、よしもとばななさんは天草ゆかりの人。
お父様の吉本隆明さんのご両親、
つまりばななさんの祖父母が天草出身でいらっしゃるのです。
あるとき私は取材で天草に行くことになり、
せっかくだから吉本家本家の墓参りをしようと思った。
(中略)
驚いたのは、
墓地の場所があまりにも高台の一等地にあることだった。
町の人々が住んでいるところよりも
いっそう景色がよく海を見渡せて、
緑でこんもりとした亀島がぽつんときれいに浮かんでいるのが
いちばんよく見えるところにお墓たちは心地良さそうに並んでいた。
こんなふうにさっとお墓に景色をゆずれるなんて…
もしかしたら意味のあるしきたりとか
習わしなのかもしれないけれど、私は驚いた。
それはとても優しい考え方に思えたのだ。
その驚くような「ゆずる」感じを
私は人生で何回か父から受けたことがあったからだ。
天草のお墓は高台にあります。
特に、古くからその地にあるお墓は、
その土地の一等地と思われる場所にあります。
私はその風景を当たり前のようにとらえていましたが、
それはこの地、天草の人々の先祖への想い、
感謝の気持ちからくるものなのかもしれません。
そして途中は省略しますが、さらにエッセイは続きますー
目先の得を考えるとみんな近道になる。
近眼の景色になる。遠くは見渡せない。
俯瞰もできない。
だから狭く小さくなっていってしまう。
きれいな景色をまずは私たちのために
いっぱい働いてくれたご先祖様にのんびり見てもらいましょう…
そんなふうには決して思えなくなるんだと思う。
私はこのエッセイを読んで
「やさしい島・天草に住んでいて良かった」と
改めて思うと同時に、天草を誇りに思いました。
そして天草で唯一の映画館「第一映劇」について
赤字経営が続いても閉館することなく、続いている唯一の映画館。
支配人の柿久さんの願いは
子どもたちがここで映画を見る喜びを知り、
お年寄りがお弁当持参で昔好きだった映画を楽しむ
「市民シアター」に育つことだ。
天草の人口年々減少しています。
それでも島人は幸せです。
きっと昔ながらのやさしい暮らしがずっと残っているからだと思います。
それをこの雑誌「AERA」を読んでますます感じました。
天草はやさしい島です。
どうぞ「やさしくなりたい」方、
天草へ足を運んでください。
きっとその風景が、その暮らしが「やさしい気持ち」を
感じさせてくれると思います。
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