漁師の娘、浜田です。
先日の菜種梅雨の日のこと。
出勤前に実家によると寝ていた弟に1本の電話がかかってきました。
「〇〇さんとこがブリが入ったけん、かせいしに(=手伝いに)来てくれ!」
なんとご近所さん(ちなみに本当にお隣さん)の漁師のお家でブリが大漁にかかったとのこと!
手伝いに行くというので、雨の中私も様子を見に下田の港まで行ってみました!
すると小さな港町下田の漁師さんたちが総出で作業をしている姿がありました!
そして、大漁のブリたちが今まさに水揚げされている様子なのですが、
全て手作業、力技!
船のいけすからかごにどんどん入れていく人
陸に上げられたブリを選別していく人
※何の違いで発砲スチロールに入れるかどうかが決まっているのかは、分かりません…(汗)
こんな風に、流れ作業で沢山の人たちの力を借りて出荷までの作業を行っている様子は、
自営の漁師さんたちで成り立っている下田の漁港ならではの風景だと思います。
こんな風に発泡スチロールに入れられたブリに
どこの漁協から水揚げされたかが分かるようにパウチを貼って氷を入れます
↑このパウチをはる作業を、小さいときによくお手伝いしていました!
懐かしい…。
ちなみに浜田家は船の名前の「蛭子丸」とかかれたパウチです♪
そして、
こんなに大きなトラックに積まれて、出荷されていくのです。
下田の漁港の漁師さんは、基本的にみなさん自営。
1隻(ひとつのお家)に2~3名しか乗船していません。
だいたいが、父と息子。もしくはご夫婦など。
なので、何百本というブリが獲れたときには、周りの協力なくしては出荷すらできないのです((+_+))
先日実は、我が家のおじいちゃんがけがをしてしまい現在入院中なのですが、
それによって人手が足りない我が家に、お願いしたわけでもないのに手伝いに来てくれたりもするのです。
父が言っていました。
「漁師たちは、みんな困った時はお互い様だけん」
と。
お手伝いして、されての繰り返しなので大きなお礼はいらないんだと。
そうやって、昔から手伝い支えあって成り立ってきた、
下田の漁港の歴史を感じた日でした。
濱田有希
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