2015年9月23日、歌手の井上陽水さんのコンサートが天草、
それも一番果ての牛深であり、行ってまいりました！

井上陽水コンサート in 天草牛深

「天草の人でも遠いという牛深へようこそ！
いや～遠かった」と陽水さん。
そう、牛深は、西の果ての五足のくつから
さらに１時間ほどかかる天草の果ての果てなのです。

なぜ牛深で？
それも井上陽水さんのようなスターが？と思っていたところ
「天草に何度か遊びに行きました。
天草の人たちにも私の歌を聴いてもらいたいなあと思って」と陽水さん。

そこで大感動のうれしいお話をなさってくださいました。
『あの素晴らしい愛をもう一度』という曲の前でした。

「天草には家族で３～４回ほど遊びに行きました。
最初に来たのは九州新幹線が開通したころ。
八代で降りて港へ行ったら
天草行きの船が出ていて、海辺なら魚がおいしいかなあと思って。
天草に行くつもりは全くなかったのですよ」
会場中、笑いに包まれます！

「タクシーの運転手さんに天草では何がおいしいのかと聞いたら
『鯛。天草で鯛を食べたら、ほかでは二度と食べられません』と言われ、
まさか～、大げさな～と思ったのですが、その通り！天草でおいしい鯛に出会いました。
還暦を過ぎ、芸能生活40年になりますが、天草の鯛、三本の指に入るおいしさでした！
それが「鯛の柚子胡椒焼き」です」
会場中、大盛り上がりです。

「そしてさらにその「鯛の柚子胡椒焼き」を食べた宿は
マリア像があって聖歌が流れているホーリーな空間でした。
そのとき、『あの素晴らしい愛をもう一度』を
ホーリーな曲調にアレンジしたらどうかとひらめいたのです」

そして、荘厳なホーリーな空気感をまとった演奏がはじまり、
歌ってくださった『あの素晴らしい愛をもう一度』

とても、とても感動しました。
涙が出ました。

五足のくつは2002年にオープンしました。
オーナーが造りたいと思っていたのは世界のリゾートホテル、
アマンリゾートを造ったエイドリアン・ゼッカー氏もおっしゃった
『ゲストをインスパイアする宿』

陽水さんのお話を聞きながら、
陽水さんが歌われる『あの素晴らしい愛をもう一度』を聞きながら
五足のくつはそうなりつつあるのかなあと…。少しずつ目標に近づけているのかなあと…。

朝、五足のくつに来て私は電気をつけます。
そして夜、帰るとき電気を消します。
五足のくつは旅館ですが、私にとっては大きな存在です。
その存在を朝から「おはよう」と起こし、
夜は「おやすみ。お客様に夜、何もないように見守っていてね」と声をかけます。

陽水さんの歌を聴きながら、五足のくつの存在についてとても深く感じました。
日常の中で旅館で働くスタッフの私たち、
毎日、いろいろなことがあります。
誇りをもって自信をもってやっていこうと思いました。
そしてさらに五足のくつと一緒に成長していきたいと思いました。
旅館としてできた五足のくつですが
なにかの存在になれているのではないかと感じました。

それは、それは素晴らしい夜でした。

そしてさらに感動！
先日、十朗窯の早苗さんからいただいたコンサートパンフレット。
なんと、ここに牛深の会場で陽水さんが話されたことが
書かれているではありませんか！

コンサートの日以来、私の車のＢＧＭは井上陽水。
ぜひ最新アルバム『UNITED COVER２』の収録曲
『あの素晴らしい愛をもう一度』を聴いてください！

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