五足のくつのオリジナルのおみやげを作ってもらっている
染織家の414ファクトリーさん。
今回届いた紬の小物入れ、とっても素敵なのです。
生地の質感はもちろん、色使いがなんとも言えません。
今回の新作、紬の小物入れの帯には使った染材が書いてあり、
染材&色で選ぶのも楽しいかも!と、草木染についてインタビューしました。
なかがわ.414ファクトリーさんの作品はいつも色がきれいで、うっとりします。
それぞれどんな草木で染めているのですか?
414ファクトリー.今回は数年かけて染め、織りためた生地で小物入れを作りましたので
四季を通していろいろな植物を使っています。
簡単に紹介しますと・・・・
『水色』
=臭木(クサギ)の実。秋に青い実に熟したところで染めます
↓これが臭木の実です
『薄いグレー』
=臭木のガク、桜の幹など
『薄紫、紫がかったグレー』
=五倍子(ゴバイシ)。ヌルデの木にできるこぶの部分のこと
↓これが五倍子で染めた糸です
『青紫、青みのグレー』
=コチニール。サボテンにつく小さな虫です。
実は、いちご牛乳のピンクもこれで着色しているのだそうです。
↓これがコチニールです!
『黄緑』
=臭木で水色に染めた後に、
黄檗(キハダ)という木の幹で黄色を染め重ねて黄緑を出しています
『黄』
=小鮒草(こぶなぐさ)。雑草のような草です
↓こぶな草で染めた糸。白色は五倍子で染めた糸です
なかがわ:へ~自然の植物からこんなに色が出るんですね~
414ファクトリー:簡単にですが染織の過程をご紹介させてください!
まず、糸を染めます。こちらは臭木の実で染めています。
臭木の実で染めあがった糸です
そして糸を機にセットします。こちらは臭木とコチニールの糸です
臭木とコチニールの生地を機にあげる準備のひとつ=筬通し(おさとおし)
杼(ひ)という織る時に使う道具です
そして織っていきます
仕上がりはこんな感じです
こちらは藍染の布が織りあがったところです
藍染の生地です。糊を落として乾かしています
これは、こぶな草の生地を織っているところです
なかがわ:時間も手間もかかった大変な手仕事なんですね。
だからこそ、やさしさというか…伝わってくるものがあるんですね。
414ファクトリー:五足のくつにお越しになったお客様が身体すべてで感じる自然、
あるいはお客様の好きな季節や風景などと、
これらの布とを重ね合わせてもらえれば嬉しいなあと思います。
414ファクトリーさんの作品は五足のくつで販売中です。よかったら手に取ってご覧くださいませ~
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