天草は初夏のようなポカポカさ。気持ちの良い一日です。
五足のくつ、いや、本館・伊賀屋、いや山崎家の歴史を知るお客様・関原様がいらっしゃいました!
関原様は70年前からのお得意様。関原様は、19歳のとき(戦時中です)、病気療養のため、五足のくつの本館『伊賀屋旅館』で半年を過ごされました。それ以来のお客様なのです。
もちろん、当時、オーナー・山崎博文は生まれておりません。山崎の父(3代目の伊賀屋当主)もまだ子どもです。山崎のおじいちゃん、2代目の伊賀屋当主の時代のお客様なのです。以来、関原様は、なにかと伊賀屋や五足のくつを気にかけてくださり、山崎が「五足のくつを造った」と関原様に話したときは、それは、それは喜んでくださりました。伊賀屋や五足のくつにも何度もお出でいただきました。
2002年のオープン時も、2005年にさらにヴィラCを造ったときも、とても喜んでくださいました。そして、今回、山崎がヴィラDの計画を話すと……。 とても喜んでくださいました。
関原様は89歳。ひとり旅。「関原様、とってもお若いですね、元気ですね」と話したら、関原様は「ぼくは天草で若いころ療養したから元気なんだ。天草のパワーを蓄えているからね」
関原様と夕日を見ながらのひととき。「当時(19歳のころ)、ぼくはいつもこの海に沈む太陽を見ていたよ。悩み多き時代だったね」と笑いながら、「きれいだね〜」と、じーっと夕日を眺めていらっしゃいました。
「天草はぼくの原点なんだ」と、何度もおっしゃった関原様のお言葉。心に響きました。その言葉を聞いたとき涙が出そうになりました。「天草に暮らして良かった〜」と、しみじみ思いました。
関原様との素敵な出会いに感謝しています。また遊びにいらしてください。お待ちいたしております。
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