こんにちは!
今日は天草でもめずらしく、さむい。普段は昼間はぽかぽかですが、全国的な寒波の影響でしょうか、冷たい風が吹いています。
今日は、天草の郷土史家、濱名志松先生のことを書かせていただきます。
北原白秋、与謝野鉄幹ら5人の詩人たちによる天草への旅、「五足の靴」の旅が、天草にとって日本文学史にとって、いかに重要な意義を持っていたかを世に知らしめた方です。司馬遼太郎氏との親交も深く、教員退職後、「五足の靴と熊本・天草」や「天草の民話」「九州キリシタン新風土記」など天草の民族や歴史研究に取り組まれてこられました。
濱名先生の著書です。五足のくつでも販売しています。 ぜひ読んでいただきたい一冊です。
濱名先生は、オーナーの山崎に「がんばれよ」と、いつも優しくも厳しい言葉をかけてくださりました。
その濱名先生が、平成21年1月9日に亡くなられました。96歳でした。
1月10日の熊本日日新聞の社説・新生面にこうありました。
▼濱名さんによる文化振興運動の背景には戦争体験があった。大陸転戦では多くの兵隊の死を見た。生還したが、寄宿舎に避難した生徒を空襲で亡くした。東京からの転校間もない子どもだった。「親御さんの慟哭が、五十余年たった今も胸を締め付ける」と本誌に書いた▼「天草各地の民話、民間信仰、そしてキリシタン弾圧ー多くの著作で、その根っこに、天草なりの厳しい自然と過酷な生活があったころを書き続けた。「土踏めば土のかなしみ石踏めば石のかなしみ原城址歩く」−作品を流れるロマンの薫りは「五足の靴」にもつながっている。 ▼昨年の暮れまで天草灘に近い出るのを日課とした。ご家族は「自分に厳しい人でした」。こたつでも横にならなかった。九日死去、九十六歳。口癖は「努力せろ」だった。
濱名先生がいらっしゃったおかげて、この五足のくつはあるような気がします。
ご冥福をお祈りします。
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天草に移住して13年。『旅人のように暮らす』をテーマに天草リゾート暮らしを満喫中。世界に誇るリゾート地・天草を知ってもらいたい! 遊びに来てもらいたい! そんな思いを込めて記事を書いています。 仕事は、東シナ海に面した山の上に建つ全室離れ、 露天風呂付きの温泉旅館 『石山離宮 五足のくつ』&『旅館 伊賀屋』の支配人です。
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