今日は天草の方言ことを、少し。
16世紀、天草にキリスト教が伝わりました。ヨーロッパから多くの人々が海を越え、天草にやってきてさまざまなことを伝えてくれました。キリスト教の教えや絵画、音楽…。食べ物も言葉もさまざまに伝わっています。
16世紀にヨーロッパの人々が残したものが、今でも天草に『ことば』として残っているのです。
例えば、かぼちゃ。天草では、「ぼうぶら」と言います。これは、ポルトガル語のかぼちゃ「abobora」がなまったものだそうです。
いちじくのことは「南蛮柿」と言います。これはヨーロッパからやってきた南蛮船が伝えたものだからだと言われているそうです。ネットで調べたところ、『原産地はアラビア南部で、紀元前3000年ごろには栽培されていた。日本には、1630年に長崎に渡来した。不老長寿の果物ともいわれている』とありました。やはり、そうなのですね・・・。初夏になると、天草の農産物直売所にたくさん並びますよ〜。ぜひ食べてください!!
日ごろ、何気なく、何も考えずに使っている言葉にも、天草とヨーロッパとの歴史の証しがあるなんて…。とてもうれしい気持ちになりました。
いま、わたしがもしかしてこれもヨーロッパとのつながり???と思っているのが『かえる』のこと。
天草では、かえるのことを『どんく』と言うのです。うちのスタッフの中には、「『どんく』というのは、かえるのことよ〜。最近になって「かえる」とも呼ぶようになったさあ〜」と、『どんく』が標準語で、かえるが現代語?(天草で標準語を話すようになったのは現代からですので・・・)と、思っているものもいるくらい、『かえる=どんく』は当たり前の言葉なのです。
don=ミスター(イタリア語)、don=先生(ポルトガル語)。少し違う意味なのですが、何か、きっとヨーロッパと天草をつなぐものがあるような気がしてなりません!!(まったく違うかもしれませんが…)
ご存じのお客様、ぜひ教えてください!!
五足のくつは、2月の後半から『どんく』の大合唱! 4月に入り、温かくなってきっと数も増えたのでしょう、鳴き声がパワフルになりました! そして、この大合唱を聞くたびに遠く昔の天草のことを思うのです…。
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