2015年、お正月をいかがお過ごしですか?
お正月といえば、年神様をお迎えするためにしめ飾りを家の玄関先に飾るかと思います。もちろん、天草もそうです。ただ、ひとつだけ違います。
天草では松の内を過ぎてもしめ飾りを外さず、一年を通して飾るのです。
これは昔、キリスト教の弾圧が厳しかった時代に
「私はキリシタンではなく、神道です」
と示すために飾っていたという説と
「本当はキリシタンなのだけれどもそれを隠すため」に
飾っていたという説があり、
いつの間にか一年を通して飾るのが天草での習慣となったそうです。
お年寄りのなかにしめ飾りは一年を通して飾るのが当たり前でほかの地域ではなぜ外すのだろうと思っていらっしゃる方もいるほどです。
しめ飾りの掛け替えは、年末、大掃除がすんでから。
デザインには天草特有のものはなく、ごく一般的な形です。
松の内を過ぎたら、地域で「どんどや」も行います。
ただ、ひとつだけ違うのは、どんとやで焼くのは
年末年始に飾ったしめ飾りではなく、一年を通して飾っていたしめ縄です。
五足のくつでも伊賀屋でも
天草のあちこちの家庭ではしめ縄を一年中、飾っています。
宮崎県の高千穂や伊勢神宮周辺でも
一年中、しめ飾りを飾る風習があるそうですが、
こちらは結界をあらわすための意味だと聞きました。
天草のしめ飾りとは意味が違うようです。
天草でのキリシタンの栄華と悲しい歴史ー
それを伝えるものとして残っている、しめ飾りの風習。
天草にいらしたら、玄関先に飾られているしめ飾りをご覧ください。
特に、隠れてキリスト教を信仰していた崎津や大江の地域に
その風習が残っています。
天草のしめ飾りに隠された想い、
きっと天草のキリシタンの文化と歴史を感じていただけると思います。
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